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インタビュー

先妻との子ども二人と現妻との泥沼遺産相続劇。現妻が財産を使い込んでいた場合の遺産分割協議

掲載日:2013/05/10


ご相談内容
相関図

平成22年2月に死亡した男性には、30年以上前に離婚した妻(すでに他界)との間に二人の子どもA太郎とB次郎がいた。そして現在の妻であるC子。この3人による遺産相続は泥沼と化した。子ども二人とは長い間連絡を取り合ってなかったものの、男性が亡くなる少し前から交流が復活していた。男性は生前、「自分には国債や貯金などで3000万ほど財産がある。みんなできちんと分け合ってくれ」と話していたそう。しかし、いざ男性が亡くなり、財産はというと、定期預金はすべて解約されほとんど残っていなかった。C子は「財産なんてうちにはない」と言い張ったが、男性の財産は現妻であるC子が管理していたため、C子の手元にあるのではないかという疑いが晴れず、弁護士のもとへA太郎とB次郎が相談に来られた。


下

相続の専門家はどのようにして解決したのか、インタビューさせていただきました。

- 相談を受けられての最初の印象は?

遺言書(もしくは口頭)にある金額と、実際に残された遺産額が大きく異なることは多々あり、遺族間でもめる理由のTOP3に入ります。

今回のケースも、やはり、男性の財産の動きに注目すべきでしょう。感情的には、C子がどういう意図で夫の財産に手を出したかが気になるところだとは思いますが、弁護士は事実に基づき対処していくのが基本的な姿勢です。

- 具体的にはどのように解決に導きましたか?

この男性の相続の場合、きちんとした形の遺言書がなかったので、法律に基づき、現妻C子1/2、子A太郎1/4、子B次郎1/4、という法定相続分の割合できっちり分けることになります。そこでポイントになってくるのが、C子が勝手に解約していたという証拠です。これが疑いようのない事実であれば、C子はA太郎とB次郎に対して取得した分を返還しなければなりません。

手順としましては、「弁護士会照会」といって弁護士しか用いることのできない方法で、すべての金融機関での取引内容を調べ、相続財産を洗い出すことにしました。紹介を行うことによって、日付、場所、金額など、詳しい明細が出ます。

それによって、男性の死後、C子が計画的にお金を引き出していた事実が明るみに出ました。C子は手にしたお金を返還することになり、A太郎とB次郎は無事に法定相続分を手にすることができました。

- この事例から学ぶべきポイントは?

全ての金融機関でのお金の動きをしっかり調べ上げることができるという点が、弁護士に頼むメリットの一つです。「弁護士会照会」は弁護士だけに与えられた特権です。(弁護士法第23条の2)

明細が動かぬ証拠となりますので、それに基づき遺産分割協議を行います。このケースでは、現妻C子も弁護士を立てましたので、弁護士同士の話し合いでスムーズに解決しました。使い込みや隠ぺいを徹底的に洗い出したい時は、弁護士に相談することをおすすめいたします。

ポイント

・金融機関でのお金の動きを調べ上げることができるのが弁護士のメリット

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